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第47 - 六凡の義

凡(ぼん)は平凡の義で、酔生夢死(すいせいむし)する衆生を云う。

 

以上六凡とて六種の凡夫が住する境界である。

これを六道輪廻と云って、衆生の各自が行った業の如何(いかん)に依て、趣くべき道であるから、六趣とも六道とも云う。

輪廻とは彼等が業の力に依て、或時は天界に上って神となり、或時は地獄に落ちて苦痛を受ける。

時に人間となり、畜生となり、餓鬼となり、阿修羅となる、恰(あたか)も回り灯籠のの火風に吹かれて回転するように、始終業火力の風に吹かれて回って居るのが、六道輪廻の現象と云うのである。

 

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