よろこべよ
敵と思いし世の人も 往(いに)しむかしはわれわれの
親とならざる者ぞなき 縁(えにし)を思い誰人も
親しき思いや喜びの こころで事(つか)えてみめぐみを
無上の道にて報いなん あらゆる功徳を回向する 無上菩薩に回向する
よろこべよ
こころの国土に住居(すまい)して 安く過すは国王や
国家の力によるなれば 自家のわざをばはげみつつ
徳を積みつつ国家(くにいえ)に 尽すのみかは世界にも
広く尽さん諸徳をば 無上菩薩に回向する 無上菩薩に回向する
よろこべよ
世にある程の善なれば 如何に小さき事にても
我等はなすに勉めつつ 他人のなしたる善事にも
心(しん)から喜び世のために 事の成れるを祝しつつ
国や世界を浄土(きよつち)に 建立するに回向する
南無釈迦牟尼仏陀耶 [十返]
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