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第104 - 報恩回向

よろこべよ

敵と思いし世の人も 往(いに)しむかしはわれわれの

親とならざる者ぞなき 縁(えにし)を思い誰人も

親しき思いや喜びの こころで事(つか)えてみめぐみを

無上の道にて報いなん あらゆる功徳を回向する 無上菩薩に回向する

 

よろこべよ

こころの国土に住居(すまい)して 安く過すは国王や

国家の力によるなれば 自家のわざをばはげみつつ

徳を積みつつ国家(くにいえ)に 尽すのみかは世界にも

広く尽さん諸徳をば 無上菩薩に回向する 無上菩薩に回向する

 

よろこべよ

世にある程の善なれば 如何に小さき事にても

我等はなすに勉めつつ 他人のなしたる善事にも

心(しん)から喜び世のために 事の成れるを祝しつつ

国や世界を浄土(きよつち)に 建立するに回向する

 

南無釈迦牟尼仏陀耶 [十返]

 

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