牟尼(むに)よ牟尼
釈迦牟尼仏よいざさらば ただ今我は却来(きゃくらい)の
父母(ちちはは)なりき衆生等の 苦患(くげん)を見るに堪(た)えざれば
いかにもなして衆生等の 諸苦の根本(ねもと)を断ち切りて
無上の楽を与うなる 菩提の心を我起す
牟尼よ牟尼
釈迦牟尼仏よ衆生等は 如来の徳相一切を
本来具足荘厳す されども無明の雲深く
本来のひかり見えずして 苦患(くげん)の闇夜(やみ)に悩みける
一切衆生のやみ晴らす 菩提の心を我起す
牟尼よ牟尼
釈迦牟尼仏よ菩提心 起す意(こころ)は万徳の
仏陀を成(じょう)ずる因(いん)と聞く その因心に徳ありて
衆生利益(りやく)の功をなす いかなる難も恐れずに
進んで徳積む真実の 菩提の心を我起す
南無釈迦牟尼仏陀耶 [十返]
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