尊(とうと)やな
慈悲の心に衆生等を 実子の如く平等に
兄弟姉妹のなかなれば 互いに害(そこな)い殺すなよ
生命(いのち)は各自の第一の 宝なりけりそを奪(と)るな
苦痛(いたみ)を思い殺すなの いましめ持(たも)つ我たもつ
尊(とうと)やな
人の道すじ明かに 盗まぬみ法(のり)を示されて
ぬすみは貧苦の基(もとい)にて ぬすみの宝はおのが身を
苦しむ毒ぞいたずらに 不義の宝に身を焼ける
おろかの業(わざ)をなすなよの 戒律(いましめ)たもつ我たもつ
尊(とうと)やな
極楽浄土の花も実も 不義せぬ家庭に現われて
和気靄々(わきあいあい)の雲の中に 子孫繁昌(はんじょう)の徳見ゆる
不義邪淫(いたずら)の家庭には 不和煩悶(はんもん)や不良児に
悩む常習(ならい)ぞ邪淫(いたずら)を なすなの戒律(いめしめ)我たもつ
尊(とうと)やな
千万巧美の言よりも 一信言の徳重し
信は万功の基(もとい)にて 信なき人は進路閉(と)ず
虚言(うそ)言わぬより真実の 人格作る仮初(かりそめ)の
ことにも虚言(うそ)を云うなよの 戒律(いましめ)たもつ我たもつ
尊(とうと)やな
酔わず汚れぬ心こそ 身も清浄(しょうじょう)に徳も積め
三十六過の酒飲まぬ 教(おしえ)のいともありがたや
頭脳(あたま)を痛め子孫をも 害する悪魔の毒薬の
酒も煙草も飲むなよの 戒律(いましめ)たもつ我たもつ
南無釈迦牟尼仏陀耶 [十返]
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